日本企業のためのBIS 50%ルール対応とは
2025年9月29日に米商務省BISが投入した「50%ルール」など、ますます激化する地政学リスクや各国規制の頻繁な改定、それに伴う供給網の多層化により、輸出管理・制裁、関税・原産地、半導体関連規制といった貿易リスクは一段と複雑かつ高度化しています。いま求められるのは、設計やBOMから調達・物流・販売に至るまで、アイテム単位で正確かつ一貫したデータを基軸に、意思決定とオペレーションを有機的に統合する「アイテムインテリジェンス」の実装です。
本ウェビナーでは、部門ごとに分断されがちなアイテム情報をつなぎ、現場で機能する統制と俊敏な意思決定を両立させるための実践アプローチを探求します。さらに、トムソン・ロイターが提供する国際貿易管理ソリューション「ONESOURCE Global Trade」を活用し、日本企業に特有の要件に即してアイテムマネジメントを効率化しながら、サプライチェーンの強靭化とガバナンス高度化を実現する道筋を、具体例を用いながらご紹介します。
対象者
- 経営層
- 輸出管理、安全保障貿易管理部門
- 法務・コンプライアンス部門
- プライチェーン/調達、製品管理部門
- 設計、内部監査、情報システム部門
貿易リスク管理のあるべき姿
アイテムインテリジェンスによるコンプライアンス強化施策
具体事例をもとにした「実践アプローチ」
システムを活用した業務プロセスの整理・策定
プログラム
13:00 ~ 13:30
Session 1: EY Speech
データドリブン型のリスク管理 ~地政学リスク時代における企業の実践的アプローチ~
近年、米中対立や経済安全保障の強化、各国の規制改正など、貿易を取り巻く環境は急速に変化しています。こうした中で、従来の経験や属人的な管理だけでは、リスクの早期発見や適切な対応が困難になっています。このセッションでは、「最新規制の状況」「今後の通商関税管理に求められる機能」「データドリブン型管理の重要性とステップ」について解説します。
13:30 ~ 13:55
Session 2: TR Speech
ONESOURCE Global Tradeで実装する「アイテムインテリジェンス」
ONESOURCE Global Tradeのアイテムインテリジェンスによるコンプライアンス強化施策をご紹介します。BIS 50%ルール対応や、最新規制コンテンツの自動適用、ERPとの連携からリアルタイム判定など、日本企業特有の要件も含めた導入効果を最大化する構造を解説します。
13:55 ~ 14:25
Session 3: Panel Discussion
アイテムマネジメントxリスク変容~成功事例とベストプラクティス
地政学リスクや規制変動が激化する中、企業はどのようにデータドリブン型のリスク管理を現場に導入するのか、という問いに対して、既存業務プロセス変革に向けた整理、またシステム開発から導入まで、具体事例をもとに、日本企業のアイテムマネジメントによる貿易管理の実践的アプローチについて議論します。成功事例だけでなく、現場で直面するリアルな課題や失敗例、乗り越え方についても率直に共有します。自社の貿易管理体制を進化させるためのヒントをお持ち帰りいただけるセッションです。
ご登壇者紹介
大平 洋一 氏
パートナー
EY税理士法人 インダイレクトタックス部
福井 剛次郎 氏
マネージャー
EY税理士法人 インダイレクトタックス部
森下 馨
部長
トムソン・ロイター株式会社 コンサルティング部
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