MiFID II

MiFID II の施行とその世界的影響

MiFID II

施行が迫る MiFID II は、ここ数十年で最大規模の金融サービス改革とうたわれています。これは欧州の規制ですが、世界中の企業が注意を払う必要があります。

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MiFID II の欧州域外への影響は?

国境をまたぐ今日の投資環境において、MiFID II の施行は、欧州と直接・間接に取引する世界中の企業にさまざまなレベルの影響を及ぼします。

特に欧州域外の組織は、以下のいわゆる「受益」または「エクスポージャー」というパラダイムによる影響を受けます。

  • 組織が欧州に拠点を置く会社の受益的 (最終) 所有者であるか、欧州の投資ファンドまたはポートフォリオの受益者である。
  • 欧州の規制対象となる証券取引所またはプラットフォームで保有または売買される欧州の資産のうち、MiFID II が適用される資産を保有、投資、取引することにより、「エクスポージャー」を負っている。

これが意味することは?

国内市場以外で投資している、または会社を所有している企業は、MiFID II に基づくエクスポージャーと義務を負っている可能性が高くなります。

したがって、これらの組織は、特定の投資判断に至るまでのすべての記録を規制当局の要求に応じて提出するために、全社的にいっそう厳格なコンプライアンス規則を適用することになります。これらの義務と技術的基準を満たすには、かなりの専門知識と管理テクノロジーが必要です。

トムソン・ロイターはどのように支援できるか?

リアルタイム分析、高度なアラート機能、強化された自動化などのツールを活用することで、MiFID II の要件を満たす際の負担を軽減することができます。

投資リサーチのアンバンドリング

MiFID II 規則の主な規定の 1 つに、取引手数料と投資リサーチ費用のアンバンドリングに関するものがあります。これによって、手数料の支払いからリサーチの提供を分離します。

MiFID II が 2018 年に施行されると、バイサイドの企業は、取引手数料によってリサーチ費用を支払うのではなく、リサーチ・ペイメント・アカウント (RPA) を設定するか、ブローカーとの間でコミッション・シェアリング・アグリーメント (CSA) を設定する必要があります。

これは、リサーチの価格設定と支払いのあり方に劇的な変化をもたらします。また、透明性を示すことで新しい投資家を集めようと考えるファンド・マネージャーの差別要因として機能する可能性もあります。しかし、これによって、さまざまな国にさまざまな影響が及びます。

最良執行の適用拡大

MiFID に盛り込まれ、MiFID II の下で重要性を増しつつある最良執行の原則によって、企業は、自ら推薦する商品が意図されたとおりに機能することを証明するよう求められます。

その目的は、企業がクライアントに代わって取引を行ったり、金融商品を利用したりするときに常にクライアントの最善の利益に適う行動をとるようにすることです。

世界中の企業は、遅れをとらないよう、これまで手作業で処理していたプロセスを自動化するテクノロジーの活用方法を学び、コストの削減と、市場データのマイニングによる競争力の獲得を図る必要があります。

透明性の向上を活用

増加した利用可能データを活用し、特定の金融商品の市場価値を把握する能力は、MiFID II 施行後の環境において勝者と敗者を決定づける大きな要因となります。

施行の課題は数多くありますが、世界全体でより標準化された環境を構築し、クライアントに対する透明性を向上する大きなチャンスもあります。