プリンセス・クルーズ・ラインズ、新型コロナウイルスに関連し複数案件で訴えられる

2020年4月7日

プリンセス・クルーズ・ラインズの乗客らは、同社は少なくとも2人の下船した乗客が新型コロナウイルス感染症を発症していることを知っていたにもかかわらず、クルーズ船の出航を許可したという会社の過失により乗客をウイルスに暴露させたとして7件の訴訟を起こしました。

 

原告:ジョーンズ他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ No. 20-cv-2727, 申立受理, 2020 WL 1445274 (カリフォルニア中央地区2020年3月24日)
 
原告:オースティン他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ No. 20-cv-2531, 申立受理, 2020 WL 1282232 (カリフォルニア中央地区2020年3月17日)
 
原告:シーディ他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ No. 20-cv-2430, 申立受理, 2020 WL 1231185 (カリフォルニア中央地区2020年3月13日)
 
原告:アビットボル他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ No. 20-cv-2414, 申立受理, 2020 WL 1231198 (カリフォルニア中央地区2020年3月13日)

原告:クリビアル他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ No. 20-cv-2361, 申立受理 (カリフォルニア中央地区2020年3月12日).

原告:グリーソン他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ No. 20-cv-2328, 申立受理 (カリフォルニア中央地区2020年3月11日)

原告:ワイスバーガー他、被告:プリンセス・クルーズ・ラインズ  No. 20-cv-2267, 申立受理, 2020 WL 1151023 (カリフォルニア中央地区2020年3月9日)
 

 

カリフォルニア中央地区の地方裁判所に提起された各訴訟は、クルーズ船の運営会社の過失および重過失を訴え、100万ドルを超える損害賠償を求めています。
 
訴えの一つでは、原告のマイケル・オースティン、ウィオニー・オースティン、ケネス・ニケンズ、ルシール・ニケンズの4氏が、2月21日にサンフランシスコでグランド・プリンセスに上船した際、同日に下船した乗客のうち少なくとも2人が新型コロナウイルス感染症の症状を発症していたとは知らされていなかったと主張しています。訴状によるとこれらの乗客の1人は後に死亡したとのことです。
 
また、プリンセス・クルーズ・ラインズは、少なくとも62人の乗客が感染していた乗客と接触した可能性がありながら引き続き乗船していたことも伝えていなかったとのことです。
 
他の6件の訴えもすべて類似の内容で、シムリン・ロー・グループ、チャリク・アンド・チャリクの弁護士を通じてカリフォルニア州サンタクラリタに本社を置く同社を訴えています。
 

 

「感染したクルーズ船」

原告らの訴えでは、プリンセス・クルーズ・ラインズは、同社の所有するダイヤモンド・プリンセスでの経験に基づき、新型コロナウイルスへの暴露のリスクを認識していたはずだとしています。
 
当局は、香港で下船した乗客が新型コロナウイルスに感染していると診断された後、2月5日にダイヤモンド・プリンセスの検疫を実施しました。ロイターによると、最終的には700人を超える乗客が感染しました。
 
しかし、訴状によれば、グランド・プリンセスに搭乗した乗客は疾病のスクリーニングを受けず、病気には罹っていない旨を述べる書類に記入したのみでした。
 
さらに、その「感染したクルーズ船」で当初旅行を続けた62人の乗客は3月5日まで誰も検査を受けておらず、全員が他の3,000人の乗客との接触を許可されていたとのことです。
 

 

検疫された原告

各訴訟の原告は、感染の可能性について知らされていたとしたら、グランド・プリンセスから下船したか、そもそも上船しなかったと述べています。
 
しかし実際には、原告を含む乗客らは、カリフォルニア沖に船が停泊するまで船に留まることになり、隔離を続けるためにアメリカ国内の米軍基地に移送されるまで客室に留まることを余儀なくされました。
 
同社が原告らの健康を危険にさらし、精神的苦痛を与え、感染の恐れによるトラウマを与えたことを原告らは訴えています。

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